去る4月11日、私たちが出前カフェに訪れている仮設住宅合同の花見を、扇町1丁目仮設住宅の敷地内で行いました。
花見の時期が近づいてきた3月初め、合同で花見をしませんかというお誘いをしたところ、じゃここでとトントン拍子で話が進み今回の花見が実現しました。
仮設住宅は公園内に設置されていることが多いのですが、公園にはたいてい桜が植栽されていますから、仮設住宅の敷地内は花見にはうってつけなのです。
本決まりとなってからは、会場となった扇町1丁目の方々は私たちと打ち合わせながら、張り切って準備を進めてくださいました。
さて当日、扇町1丁目、4丁目、鶴巻各仮設住宅の方々、私たちスタッフを合わせて、参加者は70名を超えました。
肝心の桜ですが、9日に開花宣言が出されていたものの生憎寒のぶり返しで、敷地内の桜の若木はまだ蕾のまま。
朝方、冷たい風に戸外での花見にためらいもありましたが、時間を経るうちに柔らかい陽光が差し、花より団子の賑やかな宴となりました。
宴たけなわとなる頃には、歌や演芸が飛び出し、最後にビンゴ。全員に景品を渡したところでお開きとしました。
近隣の仮設住宅相互の交流の機会はそうそうありませんから、交流のよい機会となったようです。
立ち上がって帰り支度をする皆さんの表情は和やかで、私たちに「楽しかった」、「ありがとう」と声をかけてくださる方が大勢でした。
花見を終えた今、皆さんに喜んでいただけたことが何にも代えがたいのですが、「花見に参加する」、「花見を準備・進行する」ということを通じて今の状況を変えていく契機になったらいいな、またこんな企画ができたらいいなと思っています。



