初代教会の中心的な指導者であった使徒ペトロとパウロが殉教したのは、皇帝ネロ(在位54年~68年)による迫害があった64年~67年ごろとされます。二人が一緒に殉教した記録はありませんが、早い時期から一緒に記念されました。最古の記録は258年のもので、354年のローマの年代記もこの日の記念について言及しています。
ローマでは当初、6月29日には三つの典礼が異なる場所で執り行われていました。第一は、ペトロが埋葬されたバチカンの丘の教会堂(現在の聖ペトロ大聖堂)での典礼、第二は、オスティア街道にある教会堂(現在のサン・パオロ・フオリ・レ・ムーラ聖堂)での典礼です。そして第三の典礼として、アッピア街道沿いで両者の記念が行われました。しかし同じ日に異なる三つの典礼を行うことが難しくなり、8世紀初めにパウロの記念は翌日(30日)に移されました。1969年に改定された一般ローマ暦では、二人の記念は本来の6月29日に行われることとなりました。(https://www.cbcj.catholic.jp/catholic/tenrei/nenkan8to34/)
第1朗読 使徒言行録12・1-11 今、本当のことが分かった。主がヘロデの手からわたしを救い出してくださったのだ
第2朗読 二テモテ4・6-8, 17-18 今や、義の栄冠を受けるばかりです
福音朗読 マタイ16・13-19 あなたはペトロ。わたしはあなたに天の国の鍵を授ける