
カトリック北仙台教会の催し物や信徒の皆様へのお知らせです。
第1朗読 シラ35・15b-17, 20-22a 謙虚な人の祈りは、雲を突き抜けて行く
第2朗読 二テモテ4・6-8, 16-18 今や、義の栄冠を受けるばかりである
福音朗読 ルカ18・9-14 義とされて家に帰ったのは徴税人であって、ファリサイ派の人ではない
かつて「万霊節」とも呼ばれたこの日は、亡くなったすべての信者を記念する日です。祭日や祝日ではありませんが、「典礼日の優先順位表」では、一般暦に記載されている主の祭日や聖母と聖人の祭日と同等に扱われているため、年間主日と重なる場合は主日に優先して祝われます。
2世紀以降、キリスト者はミサの中で死者のために祈るようになりました。とくに、埋葬から3日目や年ごとの命日がそのために選ばれ、さらに埋葬から7日目、30日目、40日目なども加えられました。やがて7世紀以降、亡くなったすべての信者のためにミサをささげることが各地で行われ、死者のための聖務日課も作られました。
11月2日の「死者の日」は、998年にクリュニーの修道院長オディロ(994年~1048年)が、自らの管轄する修道院で11月2日にすべての死者の記念を行うよう定めたことに由来しています。この実践はその後、フランス、英国、ドイツに伝えられ、やがて西方教会全体で広く行われました。
15世紀末には、バレンシア(スペイン)のドミニコ会で、死者の日に司祭は三回のミサをささげる習慣が始まりました。そして、教皇ベネディクト14世(在位1740年~1758年)は、1748年にスペイン、ポルトガル、ラテン・アメリカの司祭にもこの特権を広げ、さらに教皇ベネディクト15世(在位1914年~1922年)は1915年に使徒憲章を発表し、対象をすべての司祭に広げました。現在の規定では、すべての司祭は死者の日に三回のミサを司式あるいは共同司式することができるとされています(「ローマ・ミサ典礼書の総則(暫定版)」204d参照)。
なお、ミサの聖書朗読は、死者のためのミサの朗読箇所から選びます。
第一朗読 知恵3・1-6、9 神に従う人の魂は神の手で守られ、もはやいかなる責め苦も受けることはない。
福音朗読 ヨハネ6・37-40 わたしの父の意志は、子を見て信じる者が永遠の命を保ち、終わりの日に復活することである。
キリスト教を公認したローマ皇帝コンスタンティヌス1世(在位306年~337年)は、ラテラン宮殿とその周囲の土地を教会に寄進しました。そして、324年11月9日、教皇シルヴェストロ1世(在位314年~335年)はその地に建てられたバジリカを聖別しました。初めは「救い主」にささげられましたが、904年に教皇セルジオ3世(在位904年~911年)は、あらためてこのバジリカを洗礼者ヨハネと福音記者ヨハネにささげ、12世紀以降、「ラテランの聖ヨハネ」(サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ聖堂)の名で呼ばれるようになりました。このバジリカは、ローマ司教区の司教座聖堂であり最高位のバジリカであることから、「ローマと世界のすべての教会堂の母であり頭」(同聖堂の銘文)とされています。この聖堂は、各教会堂を中心とする小教区共同体や教区、さらには全世界の教会共同体との一致のきずなを思い起こすしるしとなっています。
第1朗読 エゼキエル47・1-2, 8-9, 12 わたしは神殿から流れる水を見た。この水が流れて行くところの人はみな救われた(アンティフォナ“Vidi aquam”)
第2朗読 一コリント3・9c-11, 16-17 あなたがたは神の神殿である
福音朗読 ヨハネ2・13-22 イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことであった
第1朗読 マラキ3・19-20a あなたたちには義の太陽が昇る
第2朗読 二テサロニケ3・7-12 働きたくない者は、食べてはならない
福音朗読 ルカ21・5-19 忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい
最初の公会議であるニケア公会議(325年)の千六百周年を記念する1925年、教皇ピオ11世(在位1922年~1939年)は12月11日付で回勅を発表し、11月1日の諸聖人の祭日直前の日曜日、すなわち十月最後の主日を「王であるキリスト」を祝う日と定めました。当時は第一次世界大戦後で、無神論や独裁体制などの影響がみられるようになった時代でした。そのような状況の中でこの祭日を定めることによって、キリストこそが人類世界を治める最高の権威者、王であることが示されました。その後、1969年の典礼暦の改定により、終末における完成とキリストの再臨への待望と関連づけて、年間の最終主日に移されることとなりました。
第1朗読 サムエル下5・1-3 長老たちはダビデに油を注ぎ、イスラエルの王とした
第2朗読 コロサイ1・12-20 御父は、わたしたちを愛する御子の支配下に移してくださった
福音朗読 ルカ23・35-43 イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください