カトリック北仙台教会の催し物や信徒の皆様へのお知らせです。
12~13世紀ごろ、ミサで聖別されたホスティアにまことのキリストが現存していることが強調され、聖体への信心や崇敬が熱心に行われるようになりました。13世紀初めには、ミサの中で聖別されたホスティアを司祭が高々と掲げ、信者はそれを仰ぎ見るという習慣が生まれました。また、1209年に聖体に関する幻を見たリエージュの修道女ユリアナ(1193年~1258年)が熱心に働きかけたことを契機に聖体の祝日を典礼暦に導入する機運が高まり、リエージュ教区では1246年に聖体の祝日を祝うようになりました。これを受けて、かつてリエージュの首席助祭であった教皇ウルバノ4世(在位1261年~1264年)は、1264年に大勅書を発表して聖体の祝日を正式に定めました。
この祭日の名称は、伝統的に「キリストの至聖なるからだの祝日(Festum Ss. Corporis Christi)」で、ラテン語で「コルプス・クリスティ(Corpus Christi)」とも呼ばれます。現在の一般ローマ暦では「キリストの至聖なるからだと血の祭日(Ss.mi Corporis et Sanguinis Christi Sollemnitas)」と呼ばれ、キリストの御血についての内容も含めた名称です。かつての典礼暦には「キリストの御血の祝日」もありました。これは、教皇ピオ9世(在位1846年~1878年)が1849年に定めた祝日で、7月1日に祝われていました。1969年の典礼暦の改定では、キリストの御からだと御血を合わせて祝うこととし、上記のような名称になっています。日本では、「聖体」ということばがキリストの御からだと御血の両方を表しているので、「キリストの聖体」という名称を採用しています。
現在の一般ローマ暦では、キリストの聖体の祭日は三位一体の主日後の木曜日と定められています。ただし、日本のようにこの日が守るべき祝日ではない場合、三位一体の主日直後の主日に移動して祝います(「典礼暦年と典礼暦に関する一般原則」7ハ参照)。
【第1朗読】 創世記14・18-20 〔メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来た〕
【第2朗読】 一コリント11・23-26 〔あなたがたは食べ、飲むごとに、主の死を告げ知らせる〕
【福音朗読】 ルカ9・11b-17 〔すべての人が食べて満腹した〕