年間第5主日の朗読箇所は、第一朗読が『ヨブ記』(ヨブ記7:1~4,6,7)、第二朗読が『使徒パウロのコリントの教会への手紙』(コリントの信徒への手紙一:16~19,22,23)、福音朗読が『マルコによる福音』(マルコによる福音書1:29~29)です。第二朗読では、福音を告げ知らせるために「すべての人の奴隷に‥すべての人に対してすべてのものになった」パウロの言葉が朗読されます。かつて聖ドミニコが、異端カタリ派と向き合うために彼らのもとへ出向いたように。マザー・テレサ(コルカタの聖テレサ)が修道会を出て、イエスの兄弟姉妹である小さな人々への奉仕に生きたように。わたしたち信徒だからできること、現実のただ中で生きるわたしたちにしかできないこと。どんな苦しみの時にも、困難にあっても、目には見えないが「ともにおられる神」「今も生きておられる神」を信じ、日々の務めを忠実に果たして捧げること。それが暗闇に真理の光を輝かせることにほかなりません。このささやかな奉献が聖なるものとなるよう、日々祈り続けましょう。祈りには物事を変える力があります。わたしたちを変える力、それは祈るわたしたちに神が注いでくださる恵みなのです。